今回書評させていただくのは、ひろゆきさん著書の論破力となります。論破力とは端的に言うと説得力になります。他人を自分の思うままに説得し、日常生活を自分の思うままに過ごしたい方は多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて本の要約と日常生活で実践できる論破力を簡単にご紹介できれば幸いです。

論破力とは
冒頭でも触れましたが論破力とは説得する力のことを意味します。つまり説得力のある話し方ができれば論破ができることになります。
本では小学生の例を出していて、
ある大人がいくら1足す1は3と教えても小学生が1足す1は2と提唱し続けてた場合、他の大人が1足す1は2が正解と言えば、小学生の勝利なのです。
そこに立場や肩書きは介在せず、事実に基づいて説明をすればそれを覆すはなかなか出来ないわけです。
とはいえビジネスシーンでも社会、コミュニティでは利権者は必ず存在していて、周りをイエスマンで固めていた場合、論理や事実は通用しないことも稀にあるでしょう。
昔も今も多数決に太刀打ちできる術はないと思います。
馬鹿の語源には、中国の朝廷で王様が鹿を指して馬か問われた際に鹿と答えた人が殺されたという話がありますが、そのようなシチュエーションが一番わかりやすいかと思います。
論破できたか出来ないかは主に第三者の納得感が一番重要だとひろゆきさんは本に書いてありますが、いかに傍観者を味方につけるかを視点を置くことも要因になり得ると考えてます。
論破力で重要アイテムとして論理と事実の2つを挙げてますが、合わせて周りの状況を把握する洞察力も必須アイテムだと私は考えております。
論破とは議論している2者間ではなく第三者の納得感が重要なのです。

論破力のデメリット
誰しも自分の言い分が通った時、人に納得してもらった時、意見を採用してもらえた時に喜びを感じた経験があると思います。
しかしながらそれによって潰した意見もあることを忘れないでください。また論破することで喜ぶことがいつしか目的となってしまうことが一番やってはいけないことだと思います。
ひろゆきさんも本に記載してますが、論破することにより立ち回りにくくなったり、関係がギクシャクすることにより、本来目的であったプロジェクトに支障をきたすなどあってはならないのです。
ひろゆきさんは諸刃の剣と例えますが、まさにそれで、 諸刃であることを知っているのと知っていないのだとだいぶ違うことを念頭に置いていてもらえると幸いです。
そのため、戦略的に試合で負けても勝負を勝つと本書では表現してますが、建設的に物事を運ぶことが一番重要です。

事実と感想の違い
論破力の中でも重要アイテムの一つ事実ですが、
なんで事実が重要なのかを説明します。
事実とは基本覆しようがないものだと私は考えてます。監視カメラに時刻と合わせて映っているものを反証するのが難しいように過去に起きた物事や数値で、ある程度一般化されている事実を覆すためには準備とコストがかかります。
スマホとガラケーの現時点の国内保有比率は○○%でガラケーに対応するアプリケーションて費用対効果悪いよねって言うのはある程度感覚値でもわかることだと思いますが、事実に基づいて話すことでなかなか反論しづらくなります。
実際に事実ではなく、感想を話してしまう人の場合、いやいや年寄りにはまだガラケー多いし、対応したら収益あがると思うんだよね。といった感じで話しをされる方が多い印象です。
何故だめなのかというとあくまで感想で裏付けがなく、事実に基づいていないからです。
事実に基づいて説明をした場合、年寄りにガラケーが多い事実を知っている前提になりますが(本当のところは知りません。)日本人口の65歳以上は○○人程度在住していて、その内のガラケー保有数は○○。
アプリケーションターゲット層も40歳以上をターゲットとしてるため、ガラケーに対応するべき、みたいな反証ができるようになります。
事実を述べるとともに数値根拠があると尚いいと思います。また数値根拠はしっかりした第3者機関の数値を用いることがベストでweb記事を鵜呑みに数値説明をしないほうが墓穴を掘らないコツだと思います。

具体的な論破(説得)するコツ
まず前提条件として先述した事実と論理は兼ね備えた前提で、あとは環境と想定を行うことが重要と記載されてます。
論破する準備
論破する環境
こちらも先述しましたが、2人しかいない状態で議論を行っても言い争いにしかならないため、埒が明かきません。そのため、時間がかかっても3人以上の環境を用意して戦いましょう。
想定力
用意する題材に対してゴールを設定することがとても重要です。かつ自身が論破したい内容と納得してもらうための情報が必要になります。現時点でどういったシチュエーションなのかを予め整理をし、自分のゴールに向けてどうやったら周りに納得してもらえるのかが重要だと思います。
本には「天気いいですね」という問いかけに対して「うんこ食べたいです」とは返答はないと想定できると書いてありますが、まさにこれで実際に事実に基づいてこう思ってますという自論に対しての返答を予測することはとても重要です。
論文発表でもよく質疑応答の際にレスポンスできなくならないよう、わざと説明の中にわかりやすい落とし穴(疑問点)を設けて返答にこまらないように準備すると言いますが、基本的には同様です。自身の論文について周りに傍聴者に対して説得するために用意周到に想定しておくことが重要なことだと思います。
論破手法
ここからは本に記載されている内容をほぼまんまご紹介してきます。
①クローズドクエスチョンで詰める
本の具体的な題材として「スイカに塩をかけると甘くなる」をひろゆきさんが紹介しており、ひろゆきさんは塩かけることが嫌いなようで嫌い派の場合で本記事も紹介させていただきます。
議題である塩をかけるかについてですが、もちろん塩をスイカにかけた場合、甘くなることはないのですが、まずはその事実をつきつけます。その事実に対して「スイカが甘くなるように錯覚できる」と解答が想定できますが、そういった解答には「スイカ以外の市販の甘いものにも塩をかけて食べているか」をクローズクエスチョンで問い詰めることができます。
上記のようにYES、NOのクローズクエスチョンにもっていくこと先程記載した想定力に関してめちゃくちゃわかりやすく2択になるので、あとはYES、NOで論破できる解答を想定しておけばいいわけです。
逆に2択を迫られた状況では3択目を用意することで苦しいですが、逆に論破されないように防ぐことができるのではないでしょうか。
②例外を作る
議論で抽象的なことを伝えることにより、例外が生まれることが多々あります。「人を殺すことが悪いこと」を題材にする場合、「人を殺すことは悪いことで絶対にいけない」となった場合、状況を含めていないため「戦争で人を殺している兵士は全員悪いのか」という反証に繋がります。
逆に議論する際には具体的に前提条件と状況を設定することが重要だと思います。
③絶対は使用しない
先程の「人を殺すこと」について題材となった場合、「絶対人を殺すことはいけない」といってしまうと先程のような例外を言われたときに逃げ道がなくなってしまいます。ひろゆきさんは「けっこうな確率で〜」というようにしているそうです。
また逆に「それって絶対なんですか」というように何かをコミットされることで話をすることで先程の例外を意図的につくっていくことも可能です。
まとめ
ここまで読んでいただいた方まずはありがとうございます。沢山誤記とツッコミどころがありそうだなとおもいつつ読み直すのがめんどくさいのでアップいたします。
私はとてもひろゆきさんの考え方が大好きなので書評を書きました。今後のいろんなひろゆきさん著書の本を読みたいと思いましたが、いくつかネットに上がっている動画で紹介されている内容と重複している箇所もあったため、どこかでひろゆきさん思考成熟度が鈍化するとおもうためほどほどにしたいと思いつつ、読んでおいて体系化された内容だったなと改めて感じてます。
紹介していない論破方法も沢山記載されてますので気になった方は読んでみていただけますと幸いです。