BIツールであるRe:dashを最近使う機会があり、OSSながらある程度機能が備わっており、個人の普段使い役立てればと思いご紹介します。法人でもどのBIツールを導入していいのか検討しているご担当者もいると思いますので、まずは無料のOSSであるRe:dashをおすすめです。
Re:dashのバージョンによっては設定項目などが異なる点がありますが、本記事では最新版のバージョン(5.0.2)にて紹介させていただきます。
公式サイト:https://redash.io/
Re:dashについて

Re:dashとは
Re:dashはBIツールのOSS(オープンソースソフトウェア)です。BIツールとは、定義はググればわかると思いますので割愛しますが、端的いうと各データベースを統合してデータ分析を行うことができるツールになります。
法人の有料版だと最近Googleに買収されたLookerや、Salesforceに買収されたTableauが有名です。あとはマイクロソフトのPowerBIになります。それぞれ特徴があり、Tableauが一番リッチ(高い)ですが高機能で有名企業はだいたいTableauいれているってぐらいすごいシェアを持ってます。

Lookerはメリカリを筆頭に優秀なエンジニアが在籍している企業が入れている印象があります。PowerBIはなんといっても安い。ではRe:dashはどんなBIツールか説明をします。
Tableauの場合、BIツール内にDBを持っているため、一度データを集積することでデータを組み合わせて利用することができます。Lookerは各種DBのハブになるだけでLooker内にはデータを保持しません。※厳密には内部DBをもっているため、違います。
Re:dashはLookerと同様に各DBのハブになるだけで実際にSQLを叩く際も各種DBへQueryを発行し抽出を行います。
Re:dashで接続可能なDB
Re:dashはOSSにもかかわらず他DBへの接続機能が充実してます。どのようなDBに接続が可能か下記に列記します。
Re:dashが対応しているデータソース一覧
- AWS Athena
- AWS Redshift
- AWS DynamoDB
- GCP BigQuery
- google Analytics
- google Spreadsheet
- JIRA
- Salesforce
- Kibana
- Oracle
- Microsoft SQL Server
- Postgres
- MySQL
- MongoDB
- Presto
- etc…
沢山あります・・・
法人でなくともよくAWS、GCPを利用している方は多いと多いと思いますがだいたい接続できます。またOSSのRDBもだいたい網羅してます。
注意いただきたい点がRe:dashで発行したQueryは各データベースへリクエストされますので、AWS,GCPの転送量課金に準拠して料金がかかってしまいます。またリクエストするQueryに関しても各DBの構文に準拠しますのでDynamoDBとか一般的なQuery構文と少し異なる場合は注意してください。
Re:dashでできること

Re:dashはかなりシンプルで主に下記の機能を提供してます。
- Query
- Dashboard
- Alert
Query
各種データソースにアクセスをしてQueryを走らせることが可能です。また抽出したデータを基にグラフを作成することが可能です。作成できるグラフは下記です。
- テーブル
- 棒グラフ
- 折れ線グラフ
- 円グラフ
- 散布図
- コホート
- 地図グラフ
- バブル
- ファネル
- etc…
メジャーなグラフは網羅ができてます。ただ各種データの設定がややこしいので別の記事でいつか紹介ができたらと思います。
Dashboard
Query側で作成したグラフを基にDash boardでまとめることができます。Dashboardの機能でRefresh機能があり、cronのように再実行してデータを撮ってきくれます。
Alert
発行したQueryからデータをトリガーにメールを飛ばすことが可能です。監視したい項目を設定し、また閾値を設定することで減少、増加、一致でAlertを飛ばすことができます。
こちらもいつか記事を書きたいとおもっております。
まとめ
簡単ではありますが、Re:dashを紹介させていただきました。最近データドリブンとよく耳にしますので、BIツールを導入を検討している企業が多いのではないでしょうか。
そんな時に実際に入れたはいいけど誰も使われなかったなど、投資対効果を担えない可能性等あると思いますので、まずはRe:dashの導入をおすすめします。
AWSを利用中であれば、AWS AMIでRedashパッケージがはいったlinuxをすぐに利用できるため、本当に簡単です。そんな企業の方々に本記事がお役に立てれば幸いです。